経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
尿路結石について
尿路結石はほとんどが腎臓で作られ、発症部位で腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼ばれます。95%以上が腎・尿管に存在する上部尿路結石です。
その数は年々増加し、通年で見られるようになってきました。
尿路結石の治療方法
結石治療には保存(薬物)療法・手術療法があります。結石が溶け排石するという薬は一部結石を除いては無く、自然排石待ちか手術療法かの選択になります。
結石の手術療法として日本泌尿器科学会が推奨する第一選択は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)です。ESWLの対象外の部位の結石や壊れにくい結石などに対しては内視鏡を用いた経尿道的尿路結石破砕術(TUL)が行われます。
この二つの治療は結石治療の両輪と言えます。
当院の結石治療レーザーついて
当院ではESWLはNew Tripter Novaシステムが稼働。今回2018年5月末より最新の結石治療レーザー(Sphinx Jr:ドイツ リサ社製)が導入されます。
麻酔下に内視鏡を尿道から挿入し結石まで到達。鏡視下にレーザーで結石を砕き、大きなものは鉗子やバスケットカテーテルで取り出します。
レーザー治療の様子です(タカイ医科資料より)。
今回導入されたレーザーシステムは砕石の出力設定が細かく調整できるため、患者さま個々の結石に合わせた治療が可能となっています。
結石は治療して終わりではなく、その後の再発予防・経過観察も併せて行っていきます。